毎日TED

TEDを見ている最中に考えたことを書いています。 本筋から離れることが多いです。

タグ:課題解決




現実的にあり得ない現象については世の中で起こっていないわけだから、どのようなことが起こるかはわからない。
しかし、一つ一つの事象とそれによって起こる現象を積み重ねていくことで、どのような現象が起きるかを想像することはできる。
複雑な問題は、シンプルな数式と結果によって引き起こされる事象の積み重ねなのだと思う。
複雑な問題でも分解することで、シンプルな問題に変換して解決につなげることができると思う。 


物事を実行するためには脳の実行機能が使われている。
この機能は自分の力だけだと思うようにコントロールできない。
そのため他の力を借りることも考えた方がよい。
具体的には外部の力だ。
周囲の人だったり環境を変えるなど自分を取り巻く周囲の人や物を取り込むことで実行能力を向上させられる、という話。

重い石を動かしたいとき、人間の力だけではどうしようもできないことがある。
そんなときは棒を使ってテコの原理を働かせることで動かすことができる。
あるいは缶詰を開けたい場合、缶切りなしで開けることは難しい。

こうした外にある物に対して何かを行いたい場合、当たり前のように道具を使っている。
しかし、頭で考えて解決する問題に取り組むとき、道具を使うという選択肢を忘れる場合がある。
頭で考える問題でも、大きな数字の計算をしたい場合に計算機を使う、という発想は簡単にうまれる。
しかし、例えば何かの習慣を続けるだとか、ダイエットのために食事を制限するだとか、継続的な判断が必要な課題に対しての場合の実行機能管理が下手なのかもしれない。

計算問題を解く、という課題は答えを出したら完了する、いわば単発の問題だ。
一方、ダイエットのような課題は、食事を我慢するという判断を継続して行う必要がある。
その点が単発問題と一線を画している。
しかし、脳による判断をするタイミングが単発か連続かの違いであり、脳が判断を下すということに変わりはない。
であれば単発問題と同じように脳をコントロールすればよいだろう。
解決手段についても一時的な方法ではなく継続的に機能する方法を考えれば良い。
ダイエットであれば同じ課題に取り組む仲間をみつけるということも一つの手だし、
個人的には少しずつ食べる量を減らしていってベースとなる食事量自体を下げることが効果的だと思っている。
いずれにしても継続的課題に対して道具を使って解決する、という発想ができるようにしておきたい。




他人のためではなく自分がやりたいことを見つけて、諦めずにそれに取り組んでいこう、という話。

20年前の世界でトップレベルのスキルを持っている人が現代にきたらどうなるかを考えた。
少なくとも即戦力としては通用しないだろう。
技術的にも知識的にも20年前と今とでは大きな差がある。
これは人としての能力ではなく置かれた環境の影響だ。
低いレベルの業務を行っている職場で働いている場合、少なからずその職場で最適化されたスキルを身につけざるを得ない。
それは低いレベルの環境だからこそ必要なスキルであり、ハイレベルの職場で役に立つわけではない。
例としてあげると、複雑な計算が必要な集計を手作業で行わなければならない職場があるとする。
その職場に最適化されると、その複雑な手作業での集計を高速でできるスキルは身につくかもしれない。
しかし、レベルの高い環境ではその集計自体をコンピュータによって自動化されているかもしれない。
そうなると、低いレベルで重宝されたスキルは何の役にも立たなくなる。

競争力があるスキルを身に付けるためには今の現場のレベルに最適化されてはならない。
むしろ、そこに問題があると感じ、もっとハイレベルの業務ができるはず、そうしている環境があると考えるべき。

そのためには理想の状態を常にイメージすることが大事かもしれない。
 


COVID-19の影響で多忙を極めている医療現場で働いている立場から見た現実についてはの話。

医療現場が大変なんだ、という事は自分もそうだし周りの人たちも知っていると思う。
実際に医療現場を応援する声や支援物資なども多く寄せられている。
ただ、我々の認識についてはもしかしたらピントがあっていないのかもしれない。
大変な事をわかっていたとしても、どのように大変なのか、どうすれば楽になるのか、その点を理解しないまま支援や応援を行っているかもしれない。
応援される事自体は現場にとっても嬉しい事だと思う。
ただ、その応援の仕方のピントがずれていると、現場にとって最大の効果は得られない。
では、どうすれば良いかというと、より具体的な情報を集める事だと思う。
何が原因でどのように困っているのか。
どうすればそれは楽になるのか。
それをうまく汲み取ってあげる必要があるのだと思う。
また、そのとき、現場の人は目の前の課題に対して目を向けてしまっているかもしれない。
今の現実を作り出している根本的な課題について目を向ける事で、中長期的な課題解決につなげられるかもしれない。
そのためには、現場からどのように意見を吸い上げるかも考えるべきだろう。
曖昧な質問だとどうしてもすぐに思い浮かぶような表面的な課題しか思い浮かばない。
また、「この問題はどうしようもない」というバイアスがかかったままだと、本当にメスを入れるべき課題を浮き彫りにすることもできない。
相手から課題を引き出すための切り口を提示することも同時に必要だろう。

まとめると、現場で起きている問題の大きさと適切な対処法を認識するためには、できるだけ具体的な問題点を現場から集めることが必要。
また、集めるためには現場担当者が持つバイアスを取り除き、適切な切り口で質問を投げかけ、表面的な問題だけでなく深層に潜む問題点を浮き彫りにすることが大事だと思う。
そして、その問題点を適切な人に周知し、中長期的な改善に生かしてもらう。
これはCOVID-19における医療現場だけでなくどの現場でも必要なプロセスだと思う。

↑このページのトップヘ