毎日TED

TEDを見ている最中に考えたことを書いています。 本筋から離れることが多いです。

タグ:生物




人にとっての鶏の価値がどのように変わってきたかと言う話。

今も昔も変わらないことは鶏が人間にとって役に立つ生き物であったと言うこと。
ただ、昔は今のように数多く繁殖させることができず、数が少なかったためステータスも高かった。
しかし、今では低コストで数多く育てることができるようになったため、役に立つ存在ではあるけれどステータスが下がっている。
人にとって価値がある存在であるためには役に立つかどうかだけでなく、希少性も必要だと言うことだろう。 



木も繁栄のために互いにコミュニケーションをとっているという話。

森の中の木は独立して生きているわけではなく、地中で根を使ったコミュニケーションを行っている。
人間社会におけるネットワークやハブのような存在も地中には存在する。
人も他の生物も単体では生きられない。
異なる個体間で繋がりを作り情報交換であったり物理的な協力だったりをしながら共生している。
動物だけでなく植物も共生関係は作られている。 



ダイオウイカの撮影に成功したという話。

ダイオウイカはその存在自体は古くから知られていたにも関わらず、ほとんどその生態がわかっていない。
それは生きている状態で見つけることが非常に困難だからだと思う。
海中には同様に見つけることが困難なために知られていない生物が存在すると思う。
そうした生物の可能性を考えることは非常に興味深い。
それは生物として人間にはない能力に対する憧れなのだと思う。
人間は自分たちにはできない他の生物の能力を見ることでそうした能力の存在を認識し、技術によって模倣してきた。
まだ見ぬ未知の生物に対する興味はそうした新しい能力を得ることに対する興味なのだと思う。 




動物にも他人を思いやる心や協調して行動するという特性が見られるという話。

協調とは何かというと他の個体を自分の仲間として認識し、互いの利益のために行動することだと思う。
自分一人で行動するよりも他の個体と一緒に行動した方が良いという判断をしているということだと思う。
一つの生命を維持するための、個体内での細胞レベルでは協調は行われている。
維持すべき生命が異なる個体間でその認識を行うためにはある程度の知性もしくは進化の過程で得られた特性が必要かもしれない。 


海中におけるタコやイカの擬態の凄さについての話。

自分の身体を周囲の環境と同じ色や模様に合わせる擬態。
なぜ彼らはそんなことができるのか人間の立場から見るととても不思議に感じる。
しかし、そうしたタコやイカの立場から見ると我々、人間の身体の作りの方が不思議に見えるだろう。
いつの間にか自分は人間の特徴を基準として他の生き物の生態を見ていた。
そして人間にはない特徴を不思議に感じていた。
人間の特徴も十分に不思議なはずだ。
それなのに当たり前のこととして受け入れている。
不思議に感じるということは自分の常識とのギャップによって得られるものなのだろう。
あらゆるものをありのままに受け入れられるようになると不思議という感情は抱かなくなるのだろう。

不思議に思ったあとはその後の行動が大事だ。
不思議を不思議のまま終わらせてしまうと何も得られない。
それどころか、自分の頭の中に未解決の問題を増やすことはよくないような気がする。
脳のメモリの無駄遣いという意味で。
やはり不思議に思ったことは原因追及まで行って意味があると思う。
原因追及をし、なんらかの知識を得ることで、不思議というきっかけを生かすことにつながる。
不思議を不思議と思わずになぜそうなったかまで考えるようにしたい。

ちなみに、この映像に出てきたタコやイカの義体については、種の保存の法則によるものだろう。
長い年月の中で、突然変異で周囲の背景と同じ色に変化できる種が生まれた。
その能力のおかげで天敵から逃れることができ、自身の遺伝子を残すことができた。
同様にその遺伝子を受け継いだ種は生き残る確率が高くなったことで綿々と受け継がれているということだろう。

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