毎日TED

TEDを見ている最中に考えたことを書いています。 本筋から離れることが多いです。

タグ:幸福論



人生の中で経験する辛い出来事をどのように克服していけば良いかという話。

これまでの人生の中で学んだ教訓の一つとして、良いことばかりが続くことはない、ということだ。
そもそも、一つの経験に対して良いことと感じるか辛いことと感じるかはその時の状況によって異なる。
側から見て幸せそうなことでも、本人にとっては辛いこともあるし、
側から見て辛そうなことでも、本人にとっては幸せなこともある。
これは本人の人生観にもよると思うけれど、ベースとなる感情による影響が強いと思う。
極端な例を挙げると、戦時中の生活をしている人が現代社会にタイムスリップしたとすると、
その場所が例え現代における日本の貧乏な家庭だったとしても幸せに感じられると思う。
また、現在、日本で経済的にそこそこ満足な生活をしている人が、どこかの国の王族の生活を一度体験したら、
今の生活が色褪せて見えるかもしれない。

幸福な生活であってもそれが続くと、幸福を感じるしきい値がどんどん上がっていき、
普通の幸せを幸せと感じられなくなっていくと思う。
逆に些細なことで不幸を感じてしまうかもしれない。

不幸を感じることから一生逃れることはできないけれど、同時に幸福も一生経験できることだ。
その二つが必ずあると信じて生きていくことが人生の苦難を乗り越えるために必要なのかもしれない。 



貧しい中であっても些細なことで幸福感は味わえるという話。

幸福感は絶対的なものではない。
同じ経験であっても人によっては幸せを感じられたり感じられなかったりする。
他の人からは幸福そうに見えても本人にとっては幸せを感じられなかったり、
他の人からは不幸そうに見えても本人にとっては幸せだったりする。
どのような状況であっても幸福感は得られると思う。
自分の生活に目を向けてその中で幸せを探してみると良いと思う。 



どん底と成功の二つを経験したスピーカーにとって相反する二つの状況で感じた共通点は自分を見失ってしまうということだった。
自分にとって一番良い生き方は本来の自分の状態からできるだけ離れずに自分を維持することであるという話。

自分も良いことが続いた時にはどうして良いか分からない状況を感じたことがある。
頭がぼおっとしてしまい、自分の行動が正しいのかどうかも分からない状況になっていた。
逆にどん底を経験したときは、心が落ち着かず冷静に物事を考えられる状況ではなかった。

どちらの状況も自分が平静でいられる状況から大きく離れた状況だったのだと思う。
その時が良かったのかどうか。
どん底の状況はもちろん良くなかった。
良いことが続いた状態の時もそのうち良くないことが起きるのでは、と不安があった気がする。
最も自分がやりたいことをできる状態は良すぎず悪すぎず自分が平静を保てる状態だと思う。
無理しすぎず、平静を維持できるくらいが人として幸せなのかもしれない。 



人は人工的に幸福感を生み出すことができるので、異なる環境の人でも幸福度は同じである。
ただし、それは幸せを他人と比較しないことが条件。
自分の中の価値感で幸せを考えることが大事である、という話。

幸福や不幸といった感情は一個人の中で閉じてしまえば心的自己免疫システムがうまくバランスをとってくれる。
他人と比較すると、せっかくの免疫システムの効果がなくなってしまう。

外部の情報をシャットアウトすることが幸福感を維持するために有効かもしれない。 



笑顔でいることが幸福度を増し、健康で長生きにつながるという話。

笑顔が生まれるということは幸せだったり楽しかったり、ポジティブな気持ちであることを意味している。
作られた表情でないならば、笑顔の時間が多いということはポジティブな気持ちの時間が長いということだ。
それはポジティブな気持ちになれる自分や周囲の環境に恵まれているということもあるかもしれない。
しかし、恵まれた環境にいてもポジティブな気持ちになれない人がいることも事実だ。
大事なことは環境問わずポジティブな気持ちになれること。
そのためには、ポジティブな気持ちになれるトリガーを見つけ出すことが必要だ。
それはポジティブな気持ちになれるものに気づけるかどうか、ではないかと思う。

例えば、戦時下の国と比較すると、いまの日本は圧倒的に平和な世の中だと思う。
もし、戦時下で生きている家族が、いまの日本で生活できることになったら、それだけで多くの幸せを感じられるかもしれない。
しかし、いまの日本での生活に慣れた人にとって、平和であることに幸せを感じられている人は少ないと思う。
そうした幸せを感じられることは目の前に転がっているのに、それに気づける人と気づけない人では幸せになれるかどうかも違ってくる。
笑顔でいることが長生きにつながる、というよりは、ポジティブに感じられるテーマに気づく力があるかどうかが大事なのではないかと思う。 

↑このページのトップヘ