人生の中で経験する辛い出来事をどのように克服していけば良いかという話。
これまでの人生の中で学んだ教訓の一つとして、良いことばかりが続くことはない、ということだ。
そもそも、一つの経験に対して良いことと感じるか辛いことと感じるかはその時の状況によって異なる。
側から見て幸せそうなことでも、本人にとっては辛いこともあるし、
側から見て辛そうなことでも、本人にとっては幸せなこともある。
これは本人の人生観にもよると思うけれど、ベースとなる感情による影響が強いと思う。
極端な例を挙げると、戦時中の生活をしている人が現代社会にタイムスリップしたとすると、
その場所が例え現代における日本の貧乏な家庭だったとしても幸せに感じられると思う。
また、現在、日本で経済的にそこそこ満足な生活をしている人が、どこかの国の王族の生活を一度体験したら、
今の生活が色褪せて見えるかもしれない。
幸福な生活であってもそれが続くと、幸福を感じるしきい値がどんどん上がっていき、
普通の幸せを幸せと感じられなくなっていくと思う。
逆に些細なことで不幸を感じてしまうかもしれない。
不幸を感じることから一生逃れることはできないけれど、同時に幸福も一生経験できることだ。
その二つが必ずあると信じて生きていくことが人生の苦難を乗り越えるために必要なのかもしれない。