公共の交通網と人体における血管網と重ねて、現在の非効率さを改善していこう、という話。

公共の道路を走っている車の85%が一人しか乗車していない車らしい。
それが事実なら道路の利用の仕方はとても非効率だと思う。

この状況を変えるためには二つのアプローチがあると思う。
一つは環境を変えることで利用者の考え方をコントロールする方法。
もう一つは利用者の志向に合わせて環境を変える方法。

前者は例えば道路を利用するために料金を科すことで利用者を減らすアプローチ。
現行の無駄な用途は減るかもしれないけれど、経済的にはマイナスな気がする。

後者は今の利用者の利用状況を受け入れられるように交通インフラなどを変えていく方法。
例えば空中や地下など垂直方向のリソースを増やす方法。
これは経済的にはプラスになるかと思うけれど、インフラを構築するための費用が大きくなると思う。
今回のスピーチはこの方向での解決策を探るものだったかと思う。

どちらも一長一短があるので、現実的には、まずはすぐに始められる前者を導入しつつ、将来的には後者を実現する方向で進めるのが良いかと思う。