肉体が痛みなどを感じたときに脳のどの部分が機能するかをリアルタイムでみることができる仕組みについての話。

痛みのような肉体的な反応、喜怒哀楽のような感情的な反応、自分がどのように感じるかは脳によってつくりだされているものだ。
通常は外部からのインプットによってそうした反応は生まれる。
しかし、直接、脳にそのようなインプットが発生したという信号を送ればどうなるか。
外部からのインプットに縛られずに自分の心をコントロールできるようになるのかもしれない。
こうした技術による心の制御を語るとき、倫理的な問題が議論されることがある。
しかし、自分で針で指の先を刺して痛みを感じることと、直接脳に刺激を与えて同様の痛みを感じることには倫理的な問題はないと感じる。
少なくとも倫理的な問題がないケースも存在していると思う。
一方で常に性的な快楽を得る刺激を与え続けたらどうなるか。
どちらかというと健康面での問題が生じる可能性がある。
これは麻薬に溺れる人と同じような問題が起きる気がする。
麻薬も薬の力で強制的に快楽を得るものだ。
快楽に溺れると快楽だけを追い求めてしまう。
そうすると通常の生活が苦痛に感じてしまう。
結果的に快楽状態が平常運転という状態に陥ってしまう。
そうなると仕事などはできないだろう。
通常を維持するための当たり前の習慣も維持できなくなり、人として堕落してしまうのだと思う。

快楽を追求することの反対は苦痛を追求することだ。
常に苦痛の中に身を置くことで通常が楽に感じられるようになる。
苦痛の中に身をおくならば有意義な苦痛にすべきだ。
例えば、常に勉強し続けるなど。
筋トレでも良いかもしれない。
誰もが普通に得ることができる普通の生活を幸せに感じられて、自分の能力もあげられる。
自身を向上させるための苦痛の中に身をおくことが一番リーズナブルな行為だと思う。