毎日TED

TEDを見ている最中に考えたことを書いています。 本筋から離れることが多いです。

2020年02月



ウェストボロ・バプティスト教会を創立した家庭で生まれ育ったスピーカーが
どのようにして教会の教えによる洗脳から解放されたかについての話。

ウェストボロ・バプティスト教会は狂信的な思想のいわばカルト教。
LGBTや異国の人を糾弾するような活動を行っているらしい。

そんな家庭で育ったのだから考え方も偏っているし、
自分の考えを頑なに信じるような人だった。
それがどのようにして考え方を変えて行ったかについてを語っている。

これは極端なケースの話ではあるが、
自分の考えに固執するような人は身近にもいる。
そういう人とどのようにお互い歩み寄るためのコミュニケーションの方法として
参考になる話だった。



宇宙の始まりから現代までを主要なマイルストーンに沿って説明するという内容。

この話を聞いて感じたことは、人だけでなく他の生物も物質も全てのものが
時間の経過と共に複雑に広がっていく性質を持っているのではないかということ。
この世の中の全てのことが、その一つの目的のために起こっているのではないかと感じた。




スピーカーは生まれつき脳性麻痺のため終始身体を震わせながら話していけれど、
障害に対する悲壮感は全くなかった。
むしろ終始ジョーク混じりのスピーチ内容で会場は爆笑。
自分も見ていて楽しかった。
内容は生い立ちから現在の活動(コメディ女優や支援団体の立ち上げ等)についてだった。
その内容は表現を変えると障害者に対する差別的なものにもなりそうなものだったが、
彼女がそれを笑い話として昇華していた。

ハンディを背負った状態の時にいかにポジティブに捉えるかで
自分自身も周りの人に対しても明るい気持ちにできるし、
チャンスに変えることもできると思った。



スピーチは2パート構成で行われる。

前半はもし自分に娘がいたらどのように物事を教えたいかを語っている。
その方法は非常に示唆に富むもので、ストレートに何かを教えるのではなく、
娘が自分自身で気付けるようにするようなものだった。
この点は非常に共感できる。
答えをそのまま教えるのではなく、自分で見つけた方が心に刺さると思う。
親がそのためにすることは、子供が自分で気付けるような状況を作って上げることだと思う。
観客もスピーチ途中にも関わらず総立ちによるスタンディングオベーションだった。

後半については自分が詩の朗読を始めるまでの経緯についての話だった。
そこはあまり印象に残っていない。

後から調べたらスピーカーの職業は詩人だった。
だからストレートにメッセージを伝えるより遠回しに表現するのが好きなのかもしれない。




2回見たけれど、要約するのも難しいほど何を言っているのかよくわからなかった。
スピーカーの職業は哲学者らしいので哲学的な何かを言っていたのかもしれないが。。
観客は受けていたので英語のコンテキストを自分が理解できてないだけかと思ったけれど、
コメントを見ていたら多くの人が同じようなことを書いていた。

分かりやすいメッセージより哲学的な難解さが好きな人には面白いのかもしれないが、
自分には合わなかった。

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